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住職の日記

新年のごあいさつと修正会(しゅしょうえ)について

新年のごあいさつ

新年あけましておめでとうございます。
みなさま、お変わりなく健やかに新春を迎えられましたことと、謹んでお喜び申しあげます。

今年の干支は「卯」。
1963年以来、実に60年ぶりの「癸卯」の年でもあります。

癸卯の年は「癸」と「卯」の組み合わせから、これまでの努力が実を結び、勢いよく成長し飛躍するような年になるといわれています。

本年がみなさまにとって、飛躍の年になりますように。

お寺の新年は修正会から

さて、毎年1月はお寺では『修正会(しゅしょうえ)』といわれる法要が営まれます。

昨年(令和4年)までは私の師僧筋にあたる方のお寺(愚鈍院さま)で除夜の鐘つきの後、修正会の法要お手伝いさせていただいておりました。

加行を終えて5年が経ち、開教寺院として十念寺を始めて2年目ということで、本年から自坊にて初めての修正会を執り行いました。残念ながらコロナ禍でありましたので、住職と寺族のみで執り行いましたが、来年の修正会ではみなさまにもご案内できればと思っております。

この修正会では前年の反省をして自己を正し、新しい年のはじめにその一年間を穏やかに過ごせるように、また人々が豊かな暮らしができるようにと祈願します。

また、昨年を無事に過ごし、新年を迎えられたことに感謝のお経を称えたり、法話が語られたりします。

大晦日の夜と言えば除夜の鐘ですね。
鐘をつく108回とは、私たちの煩悩の数ということはみなさんもご存知かと思います。

では、なぜ一年の終わりの大晦日に鐘をつくか?

それは一年間の煩悩を除夜の鐘で取り除き、穢れのない状態で新年を迎えるためといわれています。修正会は煩悩が取り払われた、すがすがしい気持ちで開催される法要なのです。

修正会の歴史


修正会のルーツは中国の年始めの儀式が日本に伝わったものといわれています。
奈良時代には修正会の原型となった悔過会(けかえ)が行われていました。

悔過とは簡単にいうと仏教の三宝「仏(悟りを開いた人)・法(仏教の教え)・僧(悟りを目指す人)」に懺悔をして反省することです。

当時は、昨年1年間の自分の過ちを懺悔することで罪が軽くなると考えられていたのです。

それが、平安時代中期を過ぎたころから1年間の罪や穢れを懺悔に加えて、新しい年の

「天下泰平」(穏やかに過ごせる世の中)
「五穀豊穣」(作物の豊作)
「万民豊楽」(すべての人が豊かで幸せに暮らすこと)

を祈願するものへと徐々に変化していき、宗派によって若干の違いはありますが、現在の修正会になったといわれています。

浄土宗の修正会

私たち浄土宗でも、除夜の鐘で前年の煩悩を取り除き、去る1年を反省したあとの清らかな気持ちで、新年を迎えられたことに感謝をします。

そして、「天下泰平」「五穀豊穣」「万民豊楽」を祈願し、慶事に唱えるお経である「無量寿経」などをお唱えし、一年の無事を祈ります。

過ぎた年に感謝し、迎えた新年の吉祥をお祈りすることであらためて「今年一年をよい年にしよう」と決意を新たにいたします。

心新たに良い年を過ごしましょう

なにかと忙しい現代社会では、毎日が飛ぶように過ぎていきます。
大晦日に振り返る一年も、そんな毎日の積み重ねです。

どんなに忙しい日でも、なにかひとつ「よかったできごと」を見つけて、周囲の人々やモノ、そしてほとけさまに感謝できる余裕をもって過ごせるとよいですね。

移り変わりが早い現代ですが、一日一日を大切に積み上げてよい一年にしてまいりましょう。