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住職の日記

法事(法要)について

これまでの生活の中で「来月はおじいちゃんの法事があるんだ」というような会話をされたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

「法事」とは、忌日や命日を迎えるにあたり行う法要を指します。
法要を行う意義には大きく2つの意味があると言われています。

日本仏教でも多くの宗派がありますので、宗派によってはまったく異なることを述べられている場合もあります。今回お話するのは日本仏教共通の話ではなく、一例として受け止めてください。

”法事”とは仏さまの御教えを実践すること

法事の”法”には「仏さまの御教え」という意味があり、”事”には「ものごとを行う」の意味があります。

法事とは「仏さまの御教えを実践する事」という意味になります。

もう少し「仏さま」について申し上げると、阿弥陀様やお釈迦様、薬師如来様などさまざまな仏さまがおりますが、私たちの浄土宗で仏さまといえば阿弥陀さまです。

浄土宗は大乗仏教の流れをくみますので、阿弥陀仏だけでなくもう少し広くとらえることもできます。その場合、極楽浄土で仏となるべく修行を積まれている菩薩さま(ご先祖さまやあなたの大切な方)を含めて仏さまとして考えます。

そして、その仏さまに敬う心を示す行為として、お菓子や果物、ときにはお仏膳を供えてお線香に火をつけ手を合わせます。

忌日や命日といった特別な際には、親族などともとお寺におもむいたり自宅に僧侶を招いてお経をあげていただき、ともにお経やお念仏を唱え焼香をして、普段とは違った形でとくべつな供養をしています。

”追善法要”とは

お亡くなりになった日から49日目の法要を四十九日忌(大練忌)、1年後の祥月命日に行う法事を1周忌法要、2年目の祥月命日を3回忌法要といいます。

1周忌、3回忌、7回忌、13回忌…と続く、この回忌法要を仏教的意味合いから「追善供養」や「追善法要」とよんでいます。

一昔前までは33回忌(32年目)または50回忌(49年目)で年忌法要を務め、その後は「弔い上げ」といい、その方の供養を終えることが一般的でした。

それまで仏壇に飾ってあった本位牌は浄梵し、ご先祖様として「〇〇家先祖代々之霊位」として新たなお位牌を作ったり、仏壇にある場合はお位牌にまとめることになります。

一周忌 1年目の祥月命日
三回忌2年目
七回忌6年目
十三回忌12年目
十七回忌 16年目
二十三回忌22年目
二十七回忌26年目
三十三回忌32年目

現世を生きる私たちのための法事とは

法事には「この世で生きる私たちのために行う」という側面もあります。
現在、家族みんなが集まる機会、親族が一同に会する機会はどれほどあるでしょうか?

もちろん、それぞれのご家庭ごとに法事をやりたくてもやれない事情があることでしょう。
たとえば、ご家族の病気や体調が理由であったり、家族仲が良くないなどさまざまな理由があります。

忙しい現代社会を生きる私たちですから、必要以上に時間をついやす必要はありません。しかし、不思議と法事をしっかりとなさっているご家庭は家族仲が良好であることが多く、また家が栄えていることが多いようにも見受けられます。

法事は多忙な生活の中で、仏さまやご先祖さまを敬い感謝する時間を家族や親族と過ごすことのできる時間でもあります。そう考えると法事は現世を生きる私たちにとっても、深い意義のある行事ではないでしょうか?

お世話になった両親や祖父・祖母への恩。
ご先祖様があっての自分、家族の絆、親族との繋がり…
多くのご縁によって生かされている私たちです。

法事というかけがえのない習慣を後世にも大切につないでいきたいものです。