850年の時を超えて – あなたも参加できる『念仏署名運動』こんにちは、ようやく長く暑い夏から解放された…と思ったのもつかの間。 来年は、浄土宗の祖 法然上人が阿弥陀仏のみ教えを説き示されてから850年にあたります。 今回は令和版結縁交名「念仏署名運動」の詳細と、参加方法についてご案内いたします。 令和版結縁交名「念仏署名運動」とは?平安時代末期に生きた法然上人は、仏教の中でも特に「念仏」を唱えることで人々が救われると説いた教えを広めました。 令和六年は、その法然上人がこの世に教えを伝え始めてから850年が経ちます。 この運動は、過去に法然上人が実施された「結縁交名」という伝統にならい、現代においてもその精神を継承しようという試みです。4万6千人分の署名を集め、それを阿弥陀如来立像の内部に納めて奉納することで、法然上人の教えと慈悲を今に伝えることを目的としています。 なぜ4万6千人分の署名を集めるの?今から50年前、法然上人が浄土宗を開かれてから800年の記念の年には、国指定重要文化財・阿弥陀如来立像(像内文書含む)を浄土宗にお迎えしました。 その像内には源智による「造像発願文」のほか、多数の「結縁交名」「念仏供養札」などが納入され、これらには約四万六千名にのぼる結縁者名が収められていました。これにならい、令和版結縁交名「念仏署名運動」でも4万6千名の署名を集めています。 時を超えて繋がる想い法然上人が活動した平安時代末期から鎌倉時代初期は、日本の社会や文化が大きく変わる過渡期でした。この時期は、権力の変動や社会の不安定さが引き起こし、人々は苦しい生活を強いられていました。そんな中で、全ての人々が平等に救済されるという法然上人の教えは広く受け入れられ、短期間のうちに四万六千名もの署名が集まったと考えられています。 法然上人の説かれた「大慈悲心」とは、すべての人々に対する深い慈しみの心を意味します。 現代を生きる私たちが、「真報謝」(心からの感謝)を込めて、念仏を称えることで、法然上人の教えの継続と普及に貢献しようというのがこの運動の目的です。 私たち一人ひとりが署名をすることによって、法然上人の慈悲の精神を今に伝え、未来へと繋げていく役割を担うことができるのです。 850年という長い時を超えて、法然上人の想いに触れることもできるでしょう。 令和版結縁交名「念仏署名運動」への参加方法本事業の結縁者には宗内役職者や本宗教師並びに寺族はもちろん、檀信徒の方はもちろん、その他の方々にも広く参加を呼び掛けています。 4万6千人にとどまることなく、より多くの方に参加いただくため、参加方法はとても簡単なものとなっています。 令和版結縁交名「念仏署名運動」への参加には以下の方法があります。 ①法灯リレー、てらギャラ、など各事業でも交名用紙を配布しています また、WEBサイトから用紙をダウンロードもできます。(ダウンロードはこちら) ②十念寺に送付 記入した交名用紙は直接お持ちいただくか、郵送で十念寺に送付ください。 当山で取りまとめて、本部へお届けいたします。 ぜひ、お気軽にご参加ください。 まとめ法然上人の850年の教えを継承し、現代に広める「念仏署名運動」についてご紹介してまいりました。参加することで、私たち一人ひとりが大慈悲心を育みながら、仏さまとの縁を結びます。 今年は、戦争や気象問題など世界では数々の試練がありました。日本でも、気象状況の変化や経済の低迷など将来を楽観できる一年ではなかったように思います。先行きが不安だからこそ、阿弥陀さまのお慈悲にすがり、心の平安を得たいと思う方も多いのではないでしょうか。 一筆一筆が未来への祈り、すべての人々の救済の願いとなるこの活動に、あなたも参加してみませんか。 参加に関するお問い合わせはこちらまでお気軽にどうぞ。 |
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