お葬儀のQ&A
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戒名は本当に必要?
必ずしも「なくてはならない」ものではありません。
生前のお名前でお葬儀をされる方もいらっしゃいます。
浄土宗では、故人を極楽浄土へお送りするうえで最も大切なのは、戒名そのものではなく、阿弥陀仏を信じて念仏を称え、故人を想う心です。
戒名は、仏さまの弟子としての名前であり、ご縁の中で授かる尊いものですが、事情により戒名を授からないからといって、供養ができない、救われないということはありません。 -
位牌がなくても供養できる?
はい、位牌がなくても供養はできます。
僧侶としてはあった方が良いとは思いますが、皆様のご事情によるのではないでしょうか?
お位牌は、故人を偲び、手を合わせるための「よりどころ」の一つです。
まず大切にしていただきたいのは、形ではなく、故人を想い、念仏を称えるその心です。 -
四十九日の法要をしない場合はどうなりますか?
四十九日忌の法要を行わなかったからといって、故人が不幸になることはありません。
宮城では四十九日忌に合わせて、本位牌に魂入れや納骨を行うのが、昔からのならわしで大切な仏事とされいますが、ご事情により行えない場合もあるでしょう。
時期が過ぎてからでも、供養の法要をすることは出来ますし、執り行えない場合でも、できる形で亡き方の為に手を合わせていただきたいです。 -
お墓がなくても大丈夫?
お墓がなくても、供養はできます。
お墓は、故人を偲び、手を合わせる場所の一つですが、お墓がないからといって供養ができないわけではありません。
また、現在では様々な形態の埋葬の形が誕生しています。
焦らずに、みなさまのご事情にあった形式の納骨をお考え下さい。 -
年忌法要をしないとどうなる?
年忌法要を行わなかったからといって、成仏できないということはありません。
年忌法要は、故人のためであると同時に、残されたみなさまが命やご縁を見つめ直すための時間でもあります。
無理に続けることよりもできるときに法要を依頼されたり、できる形で手を合わせることが大切です。 -
何もできていなくても大丈夫?
忙しさや事情があり、手を合わせることも、法要を行うこともできなかったとしても、それによって故人が不幸になることはありません。
しかしながら、何かしてあげたいと思った際には、お寺へご相談ください。 -
お布施に決まりはある?
お布施は本来「お気持ち」であり、金額を決めるものではありません。
とはいえ、初めてのことで「どのくらい包めばよいのか分からない」と不安に思われる方も多くいらっしゃいます。
当寺では仙台近郊で多いお布施の目安をお伝えしておりますが、みなさまのご事情もあるかと思います。
どうぞ遠慮なくご相談ください。
費用のことで供養をためらう必要はありません。 -
供養できているか不安
その不安を抱いていること自体が、供養の心です。
「これでよかったのだろうか」と思うお気持ちは、故人を大切に想っている証です。
浄土宗では、完璧であることよりも、迷いながらも手を合わせようとする心を尊びます。 -
相談だけでも伺っていいですか?
もちろんです。
供養や法要に関することは、分からなくて当然、迷って当然です。
気になることがあれば、いつでもご相談ください。